北朝鮮ICBM発射めぐり米と中露が非難の応酬 安保理緊急会合
北朝鮮がICBM(=大陸間弾道ミサイル)を発射したことを受け、国連の安全保障理事会は17日、緊急会合を開きましたが、アメリカと中国・ロシアによる非難の応酬となり、一致した対応はとれませんでした。
国連安保理は17日、北朝鮮が今月13日に固体燃料式の新型ICBM「火星18」だとする試験発射を行ったことをめぐり、緊急会合を開きました。アメリカのトーマスグリーンフィールド国連大使は、北朝鮮に対する制裁緩和を求める中国とロシアを強く批判しました。
アメリカ・トーマスグリーンフィールド国連大使「安保理が一致した対応をとれていないのは2つの理事国に責任があり、その2か国が北朝鮮の行動を擁護し続けている」
これに対し、中国とロシアは、緊張をあおっているのはアメリカだと主張するなど非難の応酬となり、この日も安保理として一致した対応をとることはできませんでした。
会合に先立ち、日本やアメリカなど10か国が北朝鮮を非難する共同声明を発表しています。
こうした動きについて、北朝鮮で核・ミサイル開発を主導してきた李炳哲書記は17日夜、国営メディアを通じ、「明白な内政干渉行為だ」とアメリカを強く批判しました。その上で、米韓による一連の合同軍事演習を非難し、警告を無視するならば、「安保危機と克服不能な脅威を感じるよう必要な行動をとる」と対抗措置を示唆しました。