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北朝鮮「“固体燃料式新型ICBM”初の試験発射」

2023年4月14日 8:25
北朝鮮「“固体燃料式新型ICBM”初の試験発射」

北朝鮮は13日、固体燃料式の新型ICBM(=大陸間弾道ミサイル)「火星18」の初めての試験発射を行ったと明らかにしました。

14日付の労働新聞は、金正恩総書記立ち会いのもと、新型ICBM「火星18」を初めて試験発射したと伝えました。

公開された写真では、2月の軍事パレードで公開された迷彩色の発射管を備えた移動式発射台から、白と黒で塗装されたミサイルが発射され炎と煙を出して上昇する様子が写されています。上昇後のミサイルから見下ろした地球の様子に加え、笑顔の金総書記と李雪主夫人、ジュエ氏とみられる娘と与正氏の姿もあります。

「大出力の固体燃料エンジンの性能と分離技術などを確認した」と説明し、発射の兆候を探知しにくい固体燃料式のICBMだとしています。北朝鮮側は「周辺国の安全に影響を与えず、2段目が北東部・咸鏡北道の東335キロ沖合の海上に着弾した」と主張しています。

金総書記は火星18について、「我々の核反撃態勢の効用性を急速に進展させ、攻勢的な軍事戦略の実用性を変革させる」と強調。「“核には核で、正面対決には真っ向から応じる”との方針は絶対的な使命だ」と述べ、戦略核兵器をさらに強化する方針を示しました。

また、アメリカなどを念頭に、「我が人民の平和的な生活と社会主義建設闘争を妨害している敵に、はっきりと安保危機を体感させ、誤った選択を後悔させて絶望に陥れる」とけん制しました。


※写真:14日付「労働新聞」