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ロシア「100キロ先に直撃」――日本海で“超音速対艦ミサイル” 北は「戦術核弾頭」初公開か…総書記「核兵器生産に拍車を」

2023年3月29日 10:34

ロシアと北朝鮮が、活発な軍事行動を繰り広げています。ロシア海軍は日本海で、迎撃する時間が短い巡航ミサイルの演習を実施。100キロ先の目標に2発が直撃したといいます。北朝鮮は戦術核弾頭とみられる物体を初公開。核開発を強化する構えを見せました。

■低い弾道で真っすぐ飛ぶ巡航ミサイル

ロシア国防省が28日に公開した映像では、ごう音とともに激しい煙を上げてミサイルが発射されました。低い弾道で真っすぐ飛んでいることが分かります。

これは、ロシア海軍が日本海で発射した巡航ミサイル「モスキート」です。敵国の軍艦に見立てた目標に向けた訓練で、約100キロ先にミサイル2発が直撃したとしています。

■高橋室長「迎撃する時間が短い」

ロイター通信によると、発射されたのは超音速対艦ミサイルです。その特徴について、現代軍事戦略に詳しい防衛省・防衛研究所の高橋杉雄室長に聞きました。

「非常に速い。攻められる側は迎撃する時間が短い。短い時間で対処しないといけない。そういうことを狙いにして造られているミサイルです」

「レーダーにできるだけ見つかりにくい高さで長く飛ぶために、低い高度を飛んでいる。1970年代に開発されていたミサイルで、今でもそのまま使っている。威力自体は結構大きいミサイルです」

■金総書記、核開発の推進方針を強調

一方、北朝鮮でも新たな動きがありました。28日に北朝鮮国営の朝鮮中央テレビが公開した写真では、先端が赤い物体を金正恩総書記が視察している場面が写っています。物体はミサイルの核弾頭とみられています。

別の写真にも、同様の物体が壁際にずらりと並んでいます。金総書記が触りながら説明を聞いているような様子もありました。

韓国メディアによると、北朝鮮が短距離弾道ミサイルなどへの搭載が想定される戦術核弾頭とみられる物体を公開したのは、これが初めてです。

金総書記の後ろには、さまざまな形のミサイルの先端部分に核弾頭が装着されているイラストがありました。弾頭の名前なのか、ハングルで「ファサン31」と書かれています。

視察した金総書記は、核兵器に使う核物質の生産を拡大するよう指示。その上で「威力ある核兵器の生産に拍車をかけていくべきだ」と、核開発をさらに進める方針を強調しました。

■米に反発…北朝鮮のエスカレート懸念

また、北朝鮮は27日、地対地戦術弾道ミサイル2発を発射。27日までの3日間には、水中戦略兵器の実験を行ったとしています。北朝鮮による軍事行動が連日のように続きます。

こうした中、28日朝、韓国・釜山にはアメリカの原子力空母「ニミッツ」が入港。ニミッツは、27日に済州島沖で行われたアメリカ軍と韓国軍の海上訓練に参加していて、釜山への入港に北朝鮮が反発し、さらなる軍事行動に出ることも懸念されます。


(3月28日『news zero』より)