米 核戦力めぐる年2回の情報共有を一部停止へ 露の新START履行停止に対抗
アメリカのバイデン政権は28日、ロシアが核軍縮を進めるための条約新STARTの履行を停止したことを受け、核戦力をめぐるロシアへの情報共有を一部、停止すると発表しました。
新START=新戦略兵器削減条約は、アメリカとロシアの間で、戦略核弾頭や大陸間弾道ミサイルなどの数を制限することを定めた枠組みです。
ホワイトハウスのカービー戦略広報調整官は28日、ロシアが条約の履行を停止したことを受け、対抗措置として、条約で定められた核弾頭や発射台の数などに関する年2回の情報共有を停止すると明らかにしました。
その上で「ロシアが条約で定められた義務を完全に履行することを望んでいる」と述べ、条約の履行再開を求めました。
一方、国務省の副報道官は、「年2回の情報共有以外、アメリカは条約に基づく全ての必要な通知をロシアに送っている」と強調しています。