北朝鮮 ICBM「火星15」発射訓練と報道 「戦略核戦力を実証」と米韓牽制
北朝鮮は18日、ICBM=大陸間弾道ミサイルの「火星15」の発射訓練を行ったと明らかにし、アメリカと韓国に対し「戦略核戦力を実証した」と牽制しました。
朝鮮中央テレビは19日、平壌の国際空港で18日午後、ICBM「火星15」の発射訓練を行ったと報じました。
発射は事前の計画なしに、金正恩総書記が午前8時に命令を下し、新設された「ミサイル総局」の部隊が実行したということです。
ミサイルは通常よりも高い角度で発射され、高度5700キロあまりまで上昇し、1時間6分後に目標の水域を正確に打撃したとしています。
18日、北海道沖のEEZ=排他的経済水域内に着弾したミサイルを指すとみられます。
北朝鮮は、アメリカと韓国の「軍事的脅威が看過できないほど深刻化している」と主張し、「致命的な核反撃能力を構築する戦略核戦力を実証した」と牽制しました。
また、金総書記の妹、与正氏が談話を発表し、「南の連中は相手にしない。ICBMでソウルを狙うことはない」としつつも、敵対的であれば極めて圧倒的な対応を実施すると強く警告しました。