被爆者女性「十分ではない」 NPT再検討会議での岸田首相演説に
岸田首相はNPT(=核拡散防止条約)の再検討会議で演説し、核軍縮に向けたプランを示した上で、透明性の向上や核兵器の削減を訴えました。この岸田首相の演説について、被爆者の女性は「十分ではない」と述べました。
ニューヨークの国連本部を訪れたサーロー節子さん(90)。13歳の時に広島で被爆し、姉やおいを亡くしました。
長年、核兵器廃絶を訴えてきたサーローさんは、被爆地・広島選出の岸田首相が自ら演説を行ったことを評価した一方、日本が参加していない核兵器禁止条約への言及がなかったことを批判しました。
サーロー節子さん「(岸田首相の演説は)十分ではない。一番大切なことが含まれていない。核拡散防止条約と核兵器禁止条約が支えあいながら、人類が求める目的に向かって進まないといけない」
NPTの再検討会議は、今月26日まで開かれます。