NPT再検討会議が今夜開幕 90歳の被爆女性「一日も早く核兵器を廃絶」
アメリカ・ニューヨークでNPT(=核拡散防止条約)の再検討会議が1日夜に開幕するのを前に、被爆者の女性が思いを語りました。
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NPTの再検討会議に出席する90歳のサーロー節子さんは、13歳の時に広島で被爆し、姉や甥(おい)を亡くしました。
長年、核兵器廃絶を訴え、日本の総理大臣が初めて出席する今回の会議に特別な思いを抱いています。
サーロー節子さん「日本はアメリカの(核)抑止力に依存して、しかし同時に『核兵器のない世界を』と話が矛盾している。その点を岸田さんが頭の中でどう整理しているのかはっきり聞きたい」
また、ロシアのプーチン大統領が核兵器の使用も辞さない姿勢を示していることについて、「許されないことだ」と訴えました。
サーロー節子さん「殺人・破壊が続いている。本当に許されないこと。核兵器があるからああいうことになって手のつけようがない。一日も早く核兵器を廃絶して、ないものにしないといけない」
核軍縮の停滞が続く中、会議では最終文書で合意できるかが最大の焦点となります。