岸田首相は、NPT（＝核拡散防止条約）の再検討会議に出席するため、アメリカ・ニューヨークに向け出発しました。

岸田首相「強い危機感を持ってニューヨークに向かおうと、核兵器のない世界に向けた機運をぜひ反転させ、再び盛り上げていく機会にしたい」

岸田首相は会議初日に演説し、被爆地・広島出身の首相として、「核なき世界」への思いを訴え、広島・長崎への訪問を呼びかける方針です。日本の首相がNPTの再検討会議に出席するのは、初めてのことです。

岸田首相としては、ロシアが核兵器による威嚇を行う中、中国などを念頭に核戦力の透明性向上や、核兵器の削減についても各国に現実的な取り組みを促す考えです。

今回の会議では、核保有国と非核保有国との溝が深まる中、最終文書をまとめられるかが焦点となります。