映画館や図書館などで接種証明を義務づけへ 中国・北京
中国の北京市は、新型コロナウイルスの感染対策として、人が集まる映画館や図書館などに入る際、ワクチンの接種証明を義務づけると発表しました。
北京市政府によりますと、今月11日から、映画館や博物館、それに図書館やジムといった人が密集する施設に立ち入る際、新型コロナワクチンの接種証明の提示を義務づけるということです。
中国では、オミクロン株の一種で、従来型より感染力が強いとされる「BA.5」の感染者が初めて確認されたばかりで、首都での感染再拡大に警戒が強まっています。
これまで中国政府は「ワクチン未接種を理由に行動を制限することはない」との見解を示しており、今回の北京市の決定に中国のSNSでは、「ワクチン接種の強制は国の政策と矛盾している」「別の地域でも同様の政策がとられるのではないか」などの声があがっています。
また、インターネット上には、北京市内の一部の村で、ワクチン未接種の高齢者に対し、水や米などを無償提供する福祉サービスを停止するとした通知文も出回っており、各自治体がなりふり構わぬ感染対策に乗り出しています。