「ハマス」ガザ地区で拘束の人質2人を解放 米国とイスラエル、人道支援継続の方針を確認
イスラム組織「ハマス」は23日、パレスチナ自治区のガザ地区で拘束されていた人質2人を解放したと発表しました。
イスラム組織「ハマス」は23日、ガザ地区で拘束されていた女性の人質2人を解放したと発表しました。「イスラエル側が引き渡しを拒否したものの、人道的な観点と健康上の理由から解放した」としていますが、イスラエル側は正式な声明を出していません。
2人はイスラエル人で、エジプトメディアは2人がガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所から救急車で運ばれたと報じています。
一方、アメリカのバイデン大統領は23日、記者団から停戦について問われ「人質が解放されるべきだ」と述べました。
バイデン大統領「人質が解放されるべきだ。それから(停戦について)話すことができる」
こうした中、アメリカとイスラエルは、ガザ地区への人道支援を継続していく方針を確認しています。国連によりますと、23日も支援物資を積んだトラック20台がラファ検問所を通過して、ガザ地区側へと入りました。
国際NGOの関係者は人道支援の継続を歓迎した上で、停戦を呼びかけました。
エジプト拠点の国際NGO、サラ・バドルさん「ようやく支援が行き渡り始めてきていることに、ほっとしています。すぐに停戦に向けた合意に至ることを期待しています」
こうした中、イスラエル軍は、ガザ地区への攻撃を強めていて、保健省は、24時間で436人が死亡したと発表します。