「さすがに今日は死ぬかも…」ガザの日本人医師が帰国会見
国境なき医師団の中嶋優子医師は、イスラエル軍が攻撃を続けるパレスチナ自治区ガザ地区の病院で医療援助活動を行ってきましたが先週、日本に帰国しました。13日、都内で会見し、現地の惨状について語りました。
国境なき医師団日本会長 中嶋優子医師
「本当にここまでの破壊力、戦争の破壊力を思い知らされたことは、今までなかったです。あまりにも自分たちのやっていることが無力だなと感じました」
ガザ地区南部の主要都市・ハンユニスにある病院で活動していた中嶋さん。停電のときには、中嶋さんらがスマートフォンのライトで患者を照らして治療に当たったり、救急処置室で重傷の乳児を治療したりしたといいます。
中嶋さんは「戦闘の一時休止期間」に入る直前の11月23日と期間終了直後の12月1日の空爆が特に激しかったと話します。
中嶋医師
「さすがに今日は死ぬかもしれないなと思った夜が2回、11月23日と12月1日。本当に近くで激しく止まることなく空爆が続いていて(12月1日から)1週間いなかった新しい重傷の患者がどかっと来るようになった。一度に20人とか」
帰国の際、現地の人たちから伝えられたことは…
中嶋医師
「日本に帰ったら、ぜひみなさんに『私たちの状況を伝えてほしい』と。少しでも一緒に停戦を訴えていけたらいいなと強く思っています」