“戦闘員投降”映像にイスラエル首相「ハマスの終わりの始まり」…真偽めぐり主張食い違い
イスラム組織ハマスの戦闘員の投降とされる映像をめぐり、ネタニヤフ首相は10日、「ハマスの終わりの始まりだ」と主張しました。
SNSに流出した映像では、数十人の男性が下着姿で路上に並ばされ、そのうちの一人が銃を差し出しています。
映像についてイスラエル側は、ハマスの戦闘員が投降する様子だとしていて、ネタニヤフ首相も10日、「ここ数日で、何十人もの戦闘員が投降した。ハマスの終わりの始まりだ」と主張しました。
一方、ハマスは「一般市民を拘束したうえでのやらせだ」と主張し、「我々の英雄たちは戦場に立ち続ける」と強調しました。
映像の真偽をめぐり、中東メディアのアルジャジーラが「演出されたものだ」と分析しているほか、BBCも「正確な状況については疑問が残る」としています。
こうした中、WHOのテドロス事務局長は、戦闘が続くパレスチナ自治区ガザ地区の衛生状況に懸念を示しました。シャワーは700人ごとに1台、トイレは150人ごとに1基しかなく、病気が蔓延する条件がそろっているとしています。