17年前タイで殺害された日本人女性の遺族 地元警察のトップと面会 捜査状況などを聞き取り
17年前、タイ北部の観光地で、当時27歳の日本人女性が殺害され未解決となっている事件で、遺族は13日、地元警察のトップと面会し、捜査状況などを聞き取りました。
この事件は2007年、タイ北部スコタイの遺跡で、一人旅をしていた大阪市出身の川下智子さん(当時27)が何者かに刃物で刺され殺害されたもので、犯人はいまだ分かっていません。
智子さんの両親と知人らは13日、地元の警察署で署長と面会し、捜査状況などを確認しました。
智子さんの父親・川下康明さん
「現場から風化していくというのが一番不安だったが、真摯に対応していただいて、胸をなで下ろしている」
遺族らは12日現地入りし、事件現場で献花したあと智子さんの足跡をたどりました。
事件発生から17年となり、タイの殺人罪の時効20年が迫っています。
川下康明さん
「(現地当局と)人間関係を築かなければ、すぐに忘れ去られてしまうと思っているので、体に鞭打って頑張らないとと思っています。忘れさせない」
遺族はタイ政府に対し、時効の撤廃も訴えたいとしています。