危うく火葬に…“遺体袋”に生きた高齢者 葬儀場スタッフが気づく 中国・上海
新型コロナウイルスの感染拡大でロックダウンが続く、中国・上海で1日、高齢者施設から遺体を引き取ってほしいという連絡が葬儀場にありました。葬儀場のスタッフが遺体を運び出そうとしましたが、遺体袋に入った女性は息をしており、なんと生きていました。
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新型コロナウイルスの感染拡大でロックダウンが続く中国・上海。1日、高齢者施設の前で撮影されたのは、防護服に身を包んだ施設の職員と葬儀場のスタッフが運び出している黄色い袋、中国の“遺体袋”です。
地元メディアによると、今月1日、高齢者施設の職員が「コロナ陽性で亡くなった女性の遺体を搬送する」と連絡。75歳の女性が亡くなったとの連絡を受け、葬儀場のスタッフが遺体を引き取りにいきました。
すると、「まだ生きてるぞ!」と、葬儀場のスタッフが、遺体袋の中の女性がまだ息をしていることに気がつきました。
生きたまま葬儀場に運ばれ、危うく火葬されそうになった今回の事態。女性はその後、病院に搬送されましたが命に別条はありませんでした。
葬儀場はスタッフ2人に対し、それぞれ5000元、日本円で約10万円の報奨金を渡したということです。
地元当局は、関係する市の幹部や、施設の責任者ら4人を免職処分にしたと発表しています。