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「陽性者」以外も“強制”隔離に 中国・上海

2022年4月18日 21:26
「陽性者」以外も“強制”隔離に 中国・上海

中国・上海では感染拡大に歯止めがかからず、陽性者以外も強制的に隔離するなど、当局が対応にやっきになっています。さらに月末から始まる連休を前に、外出を制限する動きは上海周辺の都市にも広がっています。

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16日の夜、上海の“ある地区”で撮影された映像には、キャリーケースを引きながら歩く多くの人たちが映っていました。そのとなりには大型バスも確認できます。

特に感染者が多く確認されてきたというこの地区では、全住民1000人以上が、およそ90台のバスで隔離施設に強制的に移送されていました。

上海市は、この地区に対し「最近、陽性者が増えていて、環境がウイルスに汚染されている可能性がある」などと当日の昼に通告。

夜にはバスで迎えに来て、住民は14日間、施設で隔離され、すべての住宅が室内まで消毒されるということです。

その上海では“ゼロコロナ政策”を強いられる中にあっても感染者は減少せず、11日連続で2万人超えとなっています。さらに、3月からの大規模封鎖以降、初めて死亡が確認されました。

また、大規模なロックダウンが続く上海のほかに、16日から「移動制限」がはじまった地域もあります。

西安では、不要な外出ができなくなるため、制限が始まる前に食料品店に多くの人がつめかけました。

上海市に隣接する蘇州では、駅前に臨時の病院が急ピッチで建設されていました。

市民生活を厳しく制限する“ゼロコロナ政策”。中国政府はかたくなに続ける姿勢を見せています。