外出制限続く中国・上海 “封鎖”に備え隣の街でも“買いだめ”に…
感染拡大が止まらない中国・上海では、依然として広範囲で厳しい外出制限が続いています。その影響はほかの街にも及んでいます。蘇州市のスーパーには、食料品を買いだめするために、多くの市民らが殺到しました。
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中国・上海では、感染拡大が止まりません。13日の市内の新規感染者は2万7719人と、過去最多を更新しています。
多くの感染者は臨時の隔離施設に収容されていますが、13日、一部の施設である問題が起きました。雨の影響で大規模な雨漏りが発生したのです。
ゴミ袋で覆うなどして対策する様子も見られました。
収容されている感染者は、その後、別の部屋に移されたということですが、SNSには「感染したら体力を回復させなければならないのに、こんな場所で回復できるのだろうか?」「なぜ強制的にこんな場所に連れて行かれるのか」などといった不満の声が寄せられていました。
一部の地区では封鎖措置が解除されたものの、依然として上海の広範囲で厳しい外出制限が続いています。
その影響は隣の町にも及んでいます。
SNSには、蘇州にあるスーパーに多くの市民らが殺到する様子が投稿されていました。
「ここに並んでいるのは、会計を待つ人たちです」
この時、蘇州市の感染者数は数十人でしたが、隣の上海のロックダウンで食糧難が深刻なことから、封鎖に備えて、蘇州の市民らが買いだめに来ていたのです。
そのため、商品棚はほぼ空の状態になっていました。
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厳格な「ゼロコロナ政策」を堅持する中国ですが、ここにきて、ある変化が起きています。
中国メディアによりますと、南部の福建省厦門では、国外から入国した人の隔離を現状の14日間から4日短縮し、10日間とする措置が始まったということです。
4週間限定の試験的な措置だとしていて、同じく南部の広東省広州や、東北部の遼寧省大連でも同様の措置が取られているということです。
ゼロコロナ政策の緩和につながるか注目されます。