“ロックダウン”の上海 市が異例の“謝罪”
事実上のロックダウンが続く中国・上海では、買い物にも出られないなど、市民生活に影響が広がっています。こうした状況に市は、異例の“謝罪”をしました。
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中国・上海では、新型コロナウイルスの感染拡大で生活に大きな影響が出ています。
記者(中国・上海、1日朝)
「封鎖が始まりました。大きな幹線道路ですが、車や人の姿はほとんどなく、街は静まりかえっています」
普段は多くの人でにぎわう街や交通量の多い幹線道路から、人や車の姿が消えました。
厳しいゼロコロナ政策がとられる中、上海では3月31日に4500人以上の感染を確認しました。
感染拡大を食い止めるため、市を2つのエリアに分け、東側を4月1日午前5時まで封鎖、西側を1日午前3時から封鎖と、事実上のロックダウンが行われています。
1日から封鎖された西側のエリアでは、5日までの期間中、住民に2度のPCR検査が行われますが、検査の順番をめぐって、住民とスタッフが口論になり、スタッフが住民の体をつかみ声を荒らげていました。
買い物に行くこともできないため、政府から配られる物資や買いだめした食料でしのぎます。
こうした状況に市は「オミクロン株に対して我々の認識が不足していて、感染者が大幅に増加した批判を謙虚に受け止め、改善に取り組みたい」と、異例の“謝罪”をしました。