中国・上海の新規感染 10日連続過去最多を更新
新型コロナウイルスの感染拡大によりロックダウンが続く中国・上海で、新規感染者数が10日連続で過去最多を更新しました。こうしたなか上海市は、一部の地区で外出制限を解除することを決めました。
上海の10日の新規感染者数は2万6087人で、市全域での「ロックダウン」が始まった今月1日から10日連続で過去最多を更新しています。
地区によってはすでに1か月近く外出が禁止され、食料不足に加え、運動不足や精神面の負担も指摘されています。
一方、長期間の封鎖にもかかわらず、感染が拡大している理由として、PCR検査場での感染を疑う声も高まっています。
ロックダウン中も、全市民およそ2600万人を対象にした大規模な検査が何度も実施され、検査を待つ住民で行列ができたことから、当局の対応を疑問視する声が上がっています。
こうしたなか、上海市は11日、過去14日間、感染者が確認されなかった7565の地区では、条件付きで外出を認めると発表しました。
ただ、1万以上の地区では封鎖措置が継続され、全面的な解除には時間がかかるとみられます。