“ロックダウン”延長の中国・上海 連日“全市民”に検査
感染拡大に歯止めが掛からない中国・上海では事実上のロックダウンが延長され、外出禁止などの厳しい措置が続いています。当局は全市民を対象にした検査を連日のように行うなど、感染の広がりをおさえるのに躍起になっています。
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中国・上海では、4月1日から、全域でのロックダウンが続いています。5日に封鎖が解除される予定だったエリアでは、6日も外出禁止が続いています。
記者(中国・上海、6日)
「封鎖が延長されて2日目です。突然PCR検査を受けるように連絡がきました」
上海で取材するNNNの記者にも6日朝、急きょ、PCR検査を受けるよう連絡がありました。
上海では、5日連続で新規感染者数が過去最多を更新しています。
5日までに全市民を対象にPCR検査を行いましたが、6日も改めて全市民にPCR検査か抗原検査の実施を呼びかけるなど、感染者のあぶり出しに躍起になっています。
市民生活への影響が広がっています。
外出が禁止され、食料の確保もままならない上海市民。こういう時に頼りになるのがネットスーパーですが…
記者
「こちらの野菜は5時間前にもう売り切れたと表示されていますね」
ほうれん草やカボチャなどの野菜は売り切れていました。買えるものがないのか探してみると…
記者
「やっと購入可能な商品を見つけました。これ塩ですね。塩だけは今買えそうですね」
上海市によりますと、配達員は毎日受ける検査で陰性でなければ業務にあたれないため、物流が滞っているということです。
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ロックダウンは、ほかの地域でも行われています。
北京に隣接する河北省にある県では、市民が警察と対峙(たいじ)していました。
市民
「ここはコロナではない!」
市民
「庶民はもう生きられない!」
警察
「皆さん聞いてください」
市民
「解放!解放!解放!解放!」
北京に通勤する人が多く住みますが、3月から行われている事実上のロックダウンは隣の北京を守るためで、それが理由で自分たちが通勤できないのはおかしいとして、市民が不満を爆発させていました。