「感染対策の怠慢」責任者処分相次ぐ 上海市
新型コロナウイルスの感染拡大によりロックダウンが続く中国・上海では、「感染対策の怠慢」などを理由に責任者の処分が相次いでいます。
上海では9日、無症状を含めた感染者が2万4943人となり、ロックダウンを続けているにもかかわらず、9日連続で過去最多を更新しています。
こうした中、上海市当局は9日、初期に感染者が多かった地区の幹部を「ウイルスの拡散を効果的に抑え込むことができなかった」として、免職処分にしました。市の発表では、「感染対策の怠慢」などを理由に処分された地区の責任者は、3日間で8人にのぼります。
上海では食料の配送が滞り、「ゼロコロナ政策」に対する市民の不満が高まっていて、各地の責任者を処分することで批判をかわす狙いもあるとみられます。
上海市は14日間感染者が確認されなかった団地で外出を認める方針を示しましたが、感染拡大は続いていて、ロックダウンが解除されるめどは立っていません。