×

隔離施設ひっ迫で“マンション”を転用 住民と対立 中国・上海

2022年4月15日 21:28

上海では、感染者の増加と共に、既存の隔離施設がひっ迫しています。政府は国有企業が開発したマンションを臨時の隔離施設として使用することを決定しましたが、立ち退きに抗議する住民たちとの衝突が起きています。

   ◇

感染が広がる中国・上海で14日に撮影された映像には、道路上で白い防護服をきた警察ともみ合いになる住民が映っていました。中には連行される人や、地面に押さえつけられる人の姿もありました。

上海は8日連続で新規感染者が2万人を超えていて、今も“ロックダウン”が続いています。

その上海では、感染者の増加と共に、既存の隔離施設がひっ迫しています。その対応として、政府は国有企業が開発したマンションを臨時の隔離施設として使用することを決定しました。

そのため、このマンションの住民たちへ立ち退きを求めましたが、住民たちはこれに抗議し、警察との衝突となったのです。

こうした衝突は、市内のほかの場所でも起きています。

別の地域では、住宅街にある小学校を隔離施設にすることに住民たちが抗議。警察は隊列を組み、強制的に排除していました。

厳しいゼロコロナ政策で、上海では市民による当局への抗議活動が相次いでいます。