“ロックダウン”続く中国・上海 隔離施設で“物資”奪い合いも…
中国・上海では、事実上のロックダウンが続いていますが、感染拡大に歯止めが掛かりません。感染者が増えすぎたことで、市内の隔離施設では収容者が物資を奪い合う騒動が起きています。
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およそ2600万人が住む中国・上海。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ほぼ全域で“ロックダウン”が続き、街は閑散としています。
7日に発表された市内の新規感染者は1万9982人で、6日連続で過去最多を更新しています。
地元当局は、6日までに全市民を対象にPCR検査と抗原検査を行うとしていましたが、まだ全員に実施できていないのか、7日も引き続き、各地で大規模な検査が行われました。
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上海市内にある感染者用の臨時の隔離施設では、隔離された感染者の数が多すぎて、スタッフによる配布が追いつかないため、食料や布団などの生活物資を自ら取りに行く必要があるといいます。
しかし、混乱が起きていました。隔離された女性がその様子を撮影していました。
「(中で)みんなが奪い合っています。私は中になかなか入れません」
人々が押しかけ布団や水などを奪い合う様子が見られました。
「あまりにも恐ろしいです。混乱しています。誰も管理していません」
結局、この日、撮影者が手にした物資は、水だけでした。
「見てください。私と母は水しか 手に入りませんでした」