大規模な捜索続く…酸素は残り30時間 潜水艇「タイタン」の消息不明から2日
北大西洋に沈没した豪華客船、「タイタニック号」の残骸を探索する潜水艇が消息不明になって丸2日が経過しました。潜水艇には5人が乗っていて大規模な捜索が続けられています。中継です。
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捜索を行っているアメリカの沿岸警備隊の拠点があるボストンです。現時点で潜水艇に残された緊急用の酸素は、およそ30時間分とみられていて、捜索は時間とのたたかいを強いられています。
「タイタニック号」の残骸を探索する潜水艇「タイタン」は、マサチューセッツ州から東におよそ1500キロ沖合で18日から消息不明になっています。潜水艇は、ツアーの運営会社のCEOが操縦していて、イギリスの富豪やフランスの探検家ら合わせて5人が乗っているということです。
沿岸警備隊は米軍やカナダ軍などと協力し捜索を続けていますが手がかりはつかめていません。こうした中、フランス政府は、現場海域の水深と同じおよそ4000メートルまで潜水できる探査ロボットを搭載した船を派遣したと発表しました。
米・沿岸警備隊「専門的な知識を持つ複数の機関と特別な機器を必要とする複雑な捜索活動だ」
一方、ニューヨークタイムズは、2018年の時点で専門家らが「タイタン」の安全性に懸念を示す書簡を運営会社のCEOに出していたと伝えています。
捜索が難航する中、潜水艇に搭載された酸素は、日本時間の22日夕方につきることになるとみられています。