グループ再建の柱に…中国「恒大集団」EV予約開始も不安視の声
経営危機に陥っている中国の不動産大手「恒大集団」が、グループ再建の柱と考えている電気自動車の予約販売を始めました。
恒大集団の傘下にある電気自動車メーカーは、6日夜から予約販売を始めました。現時点でSUVの1車種だけで、予約販売の価格は17万9000元、日本円でおよそ360万円です。
多額の負債を抱える恒大集団は電気自動車を、不動産にかわる「再建の柱」にする考えですが、車の量産開始の時期が当初予定していた先月から9月に延期されていて、資金繰りを不安視する声もあがっています。
そのため恒大側は、「受け取った代金は政府系の口座で管理し、納車後15日間は返金にも応じる」などと消費者の不安解消に力を入れていて、来年3月までに1万台を販売する目標を掲げています。