国連レバノン暫定軍兵士に銃撃 2日で5人負傷
レバノンでイスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラによる戦闘が続く中、レバノンの平和維持を担う国連レバノン暫定軍は兵士が11日夜にも銃撃を受けたと明らかにしました。2日間で国連軍の兵士5人が負傷したことになります。
国連レバノン暫定軍は12日、レバノン南部にある国連軍の本部周辺で続く軍事活動により、11日夜に兵士1人が銃撃を受け、負傷したと発表しました。誰が発砲したかはまだ分かっていないとしていて、銃撃に関与した人らに対し、国連軍の陣地周辺での戦闘行為を回避するよう呼びかけています。
国連軍をめぐっては、10日と11日朝にも南部の監視所にイスラエル軍の砲撃があり、兵士あわせて4人が負傷するなど、被害が相次いでいます。
こうした中、アメリカのオースティン国防長官は12日、イスラエルのガラント国防相と電話で会談し、イスラエルが国連軍を攻撃したことに「深い懸念」を表明しました。
アメリカ国防総省によりますと、オースティン国防長官は国連軍の安全を確保する重要性を強調するとともに、「レバノンに対し、軍事作戦から外交ルートでのやりとりに早急に軸足を移す必要性がある」と訴えたということです。