国連レバノン暫定軍の兵士2人、イスラエルの攻撃で負傷 国際社会から非難相次ぐ
国連は11日、イスラエルの攻撃により、レバノンの平和維持を担う国連レバノン暫定軍の兵士2人が負傷したと発表しました。イスラエルの攻撃で国連軍の兵士が負傷するのは2日連続で、国際社会からは、非難が相次いでいます。
レバノンではイスラエルとイスラム教シーア派組織ヒズボラによる戦闘が続いていますが、国連によりますと、南部の平和維持を担う国連レバノン暫定軍の監視塔の近くで11日、2度の爆発が発生し、国連軍の兵士2人が負傷したということです。
前日の10日にもイスラエル軍の戦車による砲撃を受け、国連軍の兵士2人が負傷したばかりです。
国連レバノン暫定軍は「平和維持要員が非常に深刻な危険にさらされている」と懸念を示した上で、「平和維持要員に対する意図的な攻撃は、国際人道法および国連安全保障理事会の決議に対する重大な違反だ」とイスラエルを強く非難しました。
国連レバノン暫定軍は1978年に国連の安保理決議に基づき、結成された平和維持部隊です。今年4月の時点でインドネシアやインド、イタリアやスペイン、フランスなどから1万人あまりが参加し、レバノン南部に展開しています。