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イスラエル軍 ヒズボラ幹部を新たに殺害、レバノン南西部でも地上作戦開始

2024年10月8日 16:28

イスラエル軍は7日に行った攻撃でイスラム教シーア派組織ヒズボラの幹部を新たに殺害したと発表しました。また、レバノン南西部でも新たな地上作戦を開始したとしています。

イスラエル軍は8日、レバノンの首都ベイルート周辺で7日に実施した攻撃でヒズボラ内で武器の調達などを担当している司令官を殺害したと発表しました。また、レバノンとの国境に展開中だった部隊が新たにレバノン南西部に侵攻し限定的な地上作戦を開始したことを明らかにしました。

ヒズボラの拠点やインフラの破壊が目的だとしています。

今月始まったイスラエル軍によるレバノンへの地上侵攻では主に国境地帯の南東部を中心に作戦が展開されてきましたが、戦闘区域が広がったことで被害がさらに拡大する可能性があります。

さらに、空からの攻撃も続いていてレバノン南部にあるヒズボラの拠点やロケット弾の発射台なども空爆したということです。

一方、ヒズボラ側からもイスラエルに向けておよそ190発のロケット弾などが発射されたとしています。

7日はイスラム組織ハマスがイスラエル南部を急襲し、これを受けてパレスチナ自治区ガザ地区で大規模な戦闘が始まってから1年となりました。イスラエルのネタニヤフ首相は追悼集会で演説し、「全ての人質を帰還させガザからイスラエルの未来に対する脅威を排除し、住民の帰還などを実現するまで戦争は終わらない」と述べ攻撃を続行する考えを強調しました。

一方、アメリカのバイデン大統領も声明を発表し、「イスラエルの自国を守る権利を支持する」と述べました。

また、イスラエルのヘルツォグ大統領とも電話会談し、ハマスに連れ去られた「人質全員を帰国させるまで決してあきらめない」と述べイスラエルの立場を支持する考えを伝えました。

また、ハリス副大統領も「ハマスがもたらす脅威を排除し、イスラエルを消滅させるという目的を果たせないように、そしてガザの人々がハマスの支配から解放されるように全力を尽くす」との声明を発表しました。

一方、トランプ前大統領も追悼イベントで演説しハマスによる襲撃を批判すると共に、自分が大統領に返り咲けば「イスラエルとの絆は再び以前よりも強く緊密になる」とアピールしました。

最終更新日:2024年10月8日 16:28