EUとウクライナがロシアの軍事侵攻後初となる首脳会議 共同声明を発表
EU(=ヨーロッパ連合)とウクライナは、ロシアの軍事侵攻後、初となる首脳会議を開き、EUが軍事面や財政面の支援を強化することなどを盛り込んだ共同声明を発表しました。
首脳会議は3日、キーウで開催され、EU側からはミシェル大統領とフォンデアライエン委員長が代表として参加しました。
共同声明では、EUはウクライナを「必要な限り支援する」とした上で、軍事面でウクライナ軍の兵士およそ3万人を訓練するほか、財政面では総額およそ7兆円を支援するなどとしています。
ウクライナのEU加盟については、「多くの努力を認める」としながらも、政治や経済の分野などで、加盟基準を満たすよう更なる改革を求めています。
EU・フォンデアライエン委員長「(EU加盟の)スケジュールが厳密に決まっているわけではないが、達成すべき目標はある」
一方、ゼレンスキー大統領は、「EUへの加盟は不可逆的だ。我々は加盟プロセスを加速させる」と強調しました。
EUは軍事侵攻から1年となる今月24日までにロシアに追加制裁を科す考えも示しています。
また、ドイツ政府の報道官は3日、主力戦車「レオパルト2」のほかに、旧型戦車「レオパルト1」の輸出を許可したことを明らかにしました。
提供される時期や戦車の数などの詳細は「今後、数日から数週間のうちに具体的になるだろう」と述べています。