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“連休前夜”の焼き肉店で爆発 31人死亡 ガス漏れか… 中国・寧夏回族自治区

2023年6月22日 21:51

中国・内陸部にある飲食店で、ガス漏れが原因とみられる爆発があり、31人が死亡しました。

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激しくたちのぼる黒煙と建物の近くで赤く光る炎。近くの路上には多くの消防車が集まっていました。中国メディアによると21日夜、焼き肉店で爆発が発生。約30分後に火は消し止められましたが、高校生を含む31人が死亡し、7人がケガをしたということです。

火事があったのは、中国の北西部、寧夏回族自治区の銀川市。イスラム教を信仰する少数民族の1つ、回族が多く住む地域です。

SNSにも、火事の激しさを物語る映像が投稿されていました。店の前には泣き叫ぶ女性の姿もありました。

地元では有名だったというこの焼き肉店。一夜明けた22日、店内は荒れたままで、食事したままのテーブルも残っていました。

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地元当局によると、火事の原因とみられているのが“ガス漏れ”です。爆発の約1時間前、店員がガス漏れのにおいに気づいて確認したところ、ガスボンベのバルブが破損していたといいます。

そこで、新しいバルブに交換しようとしたところ、爆発。目撃者によると1階のガスボンベが爆発したあと、2階のガス管にも引火して爆発したということです。22日に行われた調査では、ガスボンベを詳しく調べていました。

また、中国では22日から端午の節句の連休がスタート。中国メディアは「21日は連休前夜だったため、飲食店が普段より賑わっていた可能性がある」と指摘しています。

多くの犠牲が出た今回の事故に、習近平国家主席は「負傷者の治療と遺族のケアに全力を尽くし、法に基づき責任を追及しなければならない」として、原因の調査や責任の追及に全力であたるよう指示しました。現地の警察は店長など関係者9人を拘束し、原因を詳しく調べています。