ハマス側、エジプト提案の“終結計画”拒否~ロイター通信
イスラエル軍と戦闘を続けるイスラム組織ハマスはエジプトが仲介する人質解放や戦闘終結についての提案を拒否したと、ロイター通信が報じました。
イスラエルとハマスの仲介役を担っているエジプトの提案では、2週間の戦闘休止や一部の人質の解放に続き、ハマスやパレスチナ自治政府などがガザ地区を再建する政府をつくり、最終的には選挙を実施するとしています。
ハマスがガザ地区での実効支配を一時的に放棄する内容になっていて、ロイター通信は25日、エジプト関係筋の話として、ハマスが人質の解放以上の譲歩はできないとして、提案を拒否したと伝えました。
ハマスのガザ地区での指導者・シンワル氏は25日、「イスラエル軍との前例のない激しい戦い」に直面しているものの「占領者の条件に屈することはない」とのメッセージを出したとされ、徹底抗戦の構えを強調しています。
こうした中、イスラエルのネタニヤフ首相は議会で演説し、軍事作戦を継続する方針とともに人質解放には「時間が必要だ」と発言しました。これに対し、傍聴していた人質家族らが「時間がない」と抗議の声をあげました。
人質の家族ら「いますぐ!いますぐ!」
今月1日の戦闘再開以降、生還した人質はおらず、人質解放の交渉に取り組むよう求める声が高まっています。