中国の人口、14億967万人に 前年より200万人以上減少…少子高齢化が加速
中国の人口が、前の年より200万人以上減ったことが分かりました。中国で少子高齢化が加速しています。
中国政府は、去年末の中国本土の人口が前の年に比べて208万人減り、推計で14億967万人になったと発表しました。中国は去年の発表で人口が61年ぶりに減少しましたが、今回の減り幅は、その時の減り幅85万人から拡大しました。
最大の要因は急速に進む少子化で去年の出生数は前の年より54万人少ない902万人で、建国以来最少となりました。また、「ゼロコロナ政策」の突然の撤廃で死者数が激増したことも要因とみられています。
中国政府系のシンクタンクは、「中国は世界最大の高齢者人口を抱えることになる」と分析しています。
一方、去年1年間のGDPの伸び率は前の年に比べ5.2%と、政府が掲げていた成長率目標を上回りました。コロナ禍の2022年に比べて回復はしたものの、不動産不況や消費の低迷が続き、経済の先行きへの懸念が強まっています。