アメリカで機密文書を違法に持ち出したとして起訴されたトランプ前大統領は、罪状認否で無罪を主張し、その後の演説でも選挙妨害だとする主張を繰り返しました。中継です。

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1時間ほど前までトランプ氏の演説が行われていたニュージャージー州のゴルフ場です。演説でトランプ氏は、自らの起訴について「捏造」だと訴え自らの潔白を強調しました。

トランプ前大統領「腐敗した現職の大統領が、政敵のトップを偽りの捏造容疑で逮捕したことは、とても悲しいことだ。大統領は、文書の廃棄に関する自由な決定権を享受している」

今回トランプ氏は、機密文書を違法に持ち出したとしてスパイ防止法違反など37の罪に問われています。アメリカメディアによりますと、罪状認否でトランプ氏側は、すべての罪で無罪を主張したということです。トランプ氏は、起訴についてバイデン政権が自分を陥れるための選挙妨害だと主張し、『政治的迫害』に立ち向かう強い指導者を演じて支持者をあおっています。

トランプ氏の支持者「すべて政治的な動機だ。もし（大統領選に）立候補せず最有力候補でもなければ起訴されなかっただろう」

最新の世論調査では、トランプ氏は共和党内で6割の支持を集めていて、大統領選の党候補者争いでトップを独走しています。ただ、トランプ氏をめぐっては、ほかにも捜査が続いている事案があり、今後も起訴が重なる事態になれば、共和党内からも大統領としての適性や本選での当選可能性を疑問視する声が強まる可能性もあります。