駐日パレスチナ常駐総代表部の大使が日本記者クラブで会見し、トランプ大統領がガザの避難民の受け入れを周辺国に要請したことについて、「パレスチナ人はガザに居続ける」と反発しました。

パレスチナ常駐総代表部・シアム駐日大使
「（トランプ氏が）ガザの住民を一掃するなんて、神でもない限りできない。この471日、ガザのパレスチナ人は、ガザから避難することを拒否してきた。ガザに居続ける」

シアム駐日大使は、このように述べ、トランプ大統領のヨルダンなどにガザ避難民の受け入れを求める考えに反発しました。

また、イスラエルがUNRWA＝国連パレスチナ難民救済事業機関の国内での活動を禁じる法律に基づき、エルサレムからの退去を求めたことについては、「パレスチナ自治区での活動をイスラエルが禁じる権限はない」と批判しました。その上で、シアム駐日大使は「国際社会が沈黙すれば、イスラエルは横暴なふるまいを続けるだろう」と指摘しています。