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“日枝取締役相談役も対象” フジテレビ清水社長が経営陣刷新に言及

2025年1月30日 18:57
“日枝取締役相談役も対象” フジテレビ清水社長が経営陣刷新に言及

フジテレビと親会社は30日に取締役会を開催し、今後の経営陣刷新などについて議論を行ったものとみられます。清水賢治社長は、自身や日枝久取締役相談役も含めた全役員が対象となるとの考えを示しています。

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一連の報道をめぐり、“今後”が注目されるフジテレビと親会社。“10時間超えの会見”後、初めての取締役会が、30日に行われました。社外取締役らが求めている、経営刷新のための委員会設置などについて議論されたとみられます。

取締役会に先立ち、清水社長は…

フジテレビ 清水賢治社長
「経営陣の刷新といいますか、人事の透明さと説明責任を求めていらっしゃると思いますが、この範囲については、全役員が対象だと考えている」

経営陣の刷新は“全役員が対象”との考えを明らかに。つまり…

──そこは日枝さんも含めて?

フジテレビ 清水賢治社長
「全取締役というふうに思っています」

日枝久取締役相談役も、対象の1人と明かしました。

1961年にフジテレビに入社した日枝氏(87)。編成局長などを経て50歳で社長、63歳で会長に就任。2017年からは取締役相談役を務めるフジテレビの“重鎮”です。

会長時代の2005年、ライブドアによるニッポン放送株買い占め騒動では、日枝氏はたびたびカメラの前に。

フジテレビ 日枝会長(当時)
「僕はお金で僕の心は動かないと思います、僕は」

フジテレビ 日枝会長(当時)
「株主、従業員、顧客、視聴者のために僕は戦わないといけない」

連日、自宅前で報道陣の問いかけに対応。それは雪が舞う、寒い日でも変わりませんでした。

フジ・メディア・HDの金光修社長は…

フジ・メディア・HD 金光修社長
「日枝がライブドア事件のときに家の前で取材を受け、取材をする側が取材を拒否するのはいけないと、基本的な考え方を教えてもらった」

今回の会見で、日枝氏から取材を受ける姿勢を学んだと答えています。ただ、その日枝氏自身は会見に出席しなかったため、記者の質問が集中。

──ここになぜ日枝氏がいないのか? 日枝氏が出てこないこと、責任をとらないことをどう思うか?

嘉納前会長は、日枝氏が出席していない理由について「日々の業務は私と港社長(当時)とで決めていた。日枝相談役は業務執行はしないので、業務の範囲内である会見には出席していない」と説明。

しかし、記者の追及は止まらず…

──これだけ“ドン”とか“独裁”とか“天皇”と言われていて、重要人物だと認められているのはなぜ?

フジ・メディア・HD 金光修社長
「在籍年数が長いということは、それなりに影響力も大きいと判断されるのだと思います。この企業風土の礎を作っているということに関しては、間違いないと思います」

“一連の問題”をめぐっては、30日に政府がフジテレビに対する広告出稿について、当面、見合わせる方針を明らかにするなど、影響が続いています。

最終更新日:2025年1月30日 18:57