SARS感染者数“過少報告”で中国当局を告発 元医師・蒋彦永さんが死去 91歳
2003年に中国でSARS=重症急性呼吸器症候群の感染が広がった際に、当局が感染者の数を実際より少なく発表しているとして告発した元医師の蒋彦永さんが亡くなりました。
中国軍の軍医を務めたこともある蒋彦永さんは、中国の当局がSARSの感染者数を実際よりも少なく発表しているとして、報道機関などに告発しました。
その後、当局は感染者数が当初の発表の数倍にのぼることを公表、当局が感染対策を強化するきっかけにもなったとして称賛されました。
また、天安門事件の再評価を求めたため、当局の監視下にも置かれていました。
関係者によると蒋さんは11日、北京市内の病院で亡くなったということです。91歳でした。
SNS上には、「真実を語ることの大事さを教えてくれた」などと死を惜しむ声が投稿されています。