“無罪主張”米トランプ前大統領、演説で検察を批判 支持者も“ブーイング”で応じる
不倫の口止め料を支払ったとされる問題をめぐり起訴されたアメリカのトランプ前大統領は、罪状認否で無罪を主張し、その後の演説でも検察を激しく批判しました。中継です。
1時間半ほど前までトランプ氏の演説が行われていたフロリダ州の自宅、マル・ア・ラーゴです。トランプ氏は、自らの起訴について「根拠がない」と繰り返しました。
トランプ前大統領「元大統領が起訴されたのは史上初だが、ほとんどの専門家は根拠がないと言っている」
マル・ア・ラーゴにはおよそ数百人の支持者らが集まり、トランプ氏を大歓声と「USA」コールで迎えました。
トランプ氏は、2016年の大統領選挙に絡み、自分に不利な情報を隠そうと不倫の口止め料の支払いなどの業務記録を改ざんしたなどとして、34の罪で起訴されました。
罪状認否でトランプ氏は、全ての起訴内容について無罪を主張しましたが、演説でも担当検事を非難し、支持者もたびたびブーイングで応じました。
――トランプ氏が出馬を表明している大統領選への影響は?
起訴を受けて、逆に共和党内での支持率は上昇しているんです。トランプ氏は自らを被害者としてアピールし、バイデン政権が捜査を主導したと批判することで党内の支持固めや資金集めに利用しています。
トランプ氏支持者「起訴はむしろトランプ氏の(支持拡大の)助けになる。みんな起訴に怒っている。私もその一人だ」
ただ、議事堂占拠事件や機密文書の持ち出しなどでも捜査が進む中、アメリカメディアは「さらに別の事件で起訴されることは支持獲得の助けにはならない」とする元側近の話を伝えています。
全ての疑惑を否定するトランプ氏ですが、今後、思い通りに事が運ぶかは見通せません。