ロシア・ウクライナ会談…交渉の行方は不透明 会談中もロシアの攻撃続く
ロシアのウクライナ侵攻後、初めてロシアとウクライナの代表団による会談が行われ、協議を継続することで合意しました。
会談は休憩を挟みながら5時間以上にわたって行われ、終了後、ロシア側は、いくつかの点でウクライナ側と共通の立場を見いだすことが可能との認識を示しましたが、詳細は明らかにしませんでした。ウクライナ側は、主に停戦について話し合ったとした上で、「優先課題に関して一定の決定をした」と述べました。
双方は、本国に持ち帰って検討するとして、交渉を継続することで合意しました。次回の会談は、数日中に行われる予定です。ただ、即時停戦などを求めるウクライナと、非武装化などを求めるロシアとの溝は深く、交渉の行方は依然、不透明です。
こうした中、プーチン大統領はフランスのマクロン大統領と電話会談し、問題解決にはウクライナの非武装化などとともに、クリミアについてロシアの主権を認めることも必要な条件だと主張しました。
一方で、ロシア側はこの日も侵攻を続け、ロイター通信によりますと、キエフ北方のホストメル周辺でロシア軍戦車などの車列が全長27キロにわたって隊列を作り、キエフに向かっている様子が衛星写真で確認されました。また、第二の都市ハリコフでは住宅街に砲弾が打ち込まれるなどし、少なくとも11人が死亡したということです。