「プーチン以外は誰も戦争を必要としていない」 “侵攻”でロシア市民も訴え50都市で抗議デモ 1400人超が拘束
ウクライナ侵攻を受け、ロシア国内でも抗議デモが行われました。大勢の市民が「戦争反対!」とシュプレヒコールを上げ、プラカードにはプーチン大統領を批判する言葉もありました。50余りの都市で少なくとも1400人が拘束されたといいます。
■モスクワでデモ… 当局は厳戒態勢
ロシアでは24日、ウクライナへの軍事侵攻に対する抗議デモが行われました。
モスクワのデモでは、「戦争反対!戦争反対!」とコールが上がり、プラカードには「プーチン以外、誰も戦争を必要としていない」と書かれていました。参加者は「戦争が始まりましたが、やめるべきです。私たちが言えるのは、賛成してないということだけです」と語りました。
このデモを、ロシア当局が阻止しました。「何するの!」と抵抗する市民が腕を引っ張られ、連れて行かれました。厳戒態勢となっています。
■他都市でも… 市民を取り押さえ
他の地域でも拘束される人が相次ぎました。
サンクトペテルブルクでは、もみ合いの中、デモ参加者が当局者に頭を押さえつけられるなどされています。
エカテリンブルクでは当局者が「バスに入れ」と促し、拡声器で「尊敬する市民の皆さん、この場所の解放を要求します」と呼び掛けました。
ロイター通信によると、ロシアの50余りの都市で、少なくとも1400人が拘束されました。
■ウクライナに家族が… 米でもデモ
デモは世界各地で行われました。
アメリカ・ロサンゼルスでは24日、ウクライナ国旗やプラカードが掲げられ、泣きながらハグする人の姿もありました。家族がウクライナにいるという人は「(首都キエフにいる)5歳と15歳の妹が怯えています。ただ平和を望んでいます」と祈るように言いました。
バイデン大統領はこの日、演説で「プーチンは侵略者だ。プーチンがこの戦争を選んだ。今、彼はその代償を払うことになる」と非難しました。
(2月25日『news zero』より)