侵攻の動き「ロシア軍の想定より遅い」米分析
ロシアによるウクライナへの侵攻について、欧米各国は対抗手段が限られる中、侵攻の状況を見極めています。アメリカ政府は侵攻の動きがロシア軍の想定より遅くなっていると分析しています。
NBCテレビによりますと、アメリカ国防総省の分析では、ウクライナ周辺に配備されたロシア軍のおよそ3分の1がウクライナ国内に侵攻しているとしています。
ただ国防総省の高官は、「ロシア軍はウクライナ軍から想定以上の抵抗を受けている」「ロシア軍は勢いを少し失っているようだ」とも指摘して、首都キエフへの侵攻の動きは、ロシア軍の想定よりも遅いと分析しています。
これまでに発射したミサイルは200発を超え、一部は市街地にも着弾しているとしていますが、市民を標的にしたものかは不明だということです。NATO(=北大西洋条約機構)のストルテンベルグ事務総長は25日、加盟国がウクライナに対し対空防衛システムも含むさらなる武器の提供を行うことを明らかにしました。
一方で、制裁措置を強化する動きも相次いでいます。EU(=ヨーロッパ連合)は25日、プーチン大統領とラブロフ外相の個人資産凍結などの制裁措置を取ることを発表しました。また、アメリカも2人に対する制裁措置を取ると発表し、イギリスも近く同様の措置を発動する意向です。