【中継】中国の去年1年間のGDP+5% 目標達成も…先行きに不透明感
中国の去年1年間のGDP=国内総生産の伸び率は、前の年と比べ5%のプラスとなりました。北京から中継です。
政府が掲げていた目標は、かろうじて達成したかたちですが、先行きには不透明感が漂います。
中国の去年1年間のGDPの伸び率は前の年と比べ5%のプラスで、政府が目標としていた「5%前後」を達成しました。ただ、個別の指標を見ると、不動産開発への投資はマイナス10.6%と落ち込んだほか、消費の回復も遅れています。
――経済低迷が続く中でも目標を達成できた要因は?
中国政府が様々な対策を打って、強力な後押しでなんとか帳尻を合わせたともいえます。
特に去年の9月までは経済の失速が顕著で、危機感を抱いた政府が消費を喚起するため、夏以降、家電や電気自動車などの買い替えに総額1兆6000億円の補助金を出しました。それにより先月、家電の売り上げもおよそ4兆円に達したのですが、ここへ来て息切れしているようです。先週、電器店を訪れると、閑散としていました。
店員
「以前より客の数は減ってきた。皆の消費意欲が減ってきている」
トランプ政権の発足で米中関係の悪化も予想される中、経済の回復に道筋を付けられるかが今後の焦点となります。