ミャンマー“クーデター”から2年 民主派勢力、抗議の意志示す「沈黙のストライキ」呼びかけ
ミャンマー軍がクーデターを起こしてから、1日で2年です。軍による武力弾圧が続く中、民主派勢力は1日、抗議の意志を示す「沈黙のストライキ」を呼びかけています。
ミャンマー軍が全権掌握の根拠としていた非常事態宣言は、先月31日で期限を迎えました。
軍は憲法にのっとり、8月までに総選挙を行い、民政移管する意向を示していますが、民意を反映した選挙になるかは疑問視されています。
一方、民主派勢力は1日、外出を控えて軍への抗議の意思を示す「沈黙のストライキ」を呼びかけています。軍の徹底した武力弾圧で、表だった抗議行動はできなくなっています。
男性(28)「私のような普通の市民は武器を持っていない。この現状に満足していないとしても何もできない」
経済にも閉そく感が漂っています。最大都市ヤンゴンでコンサルティング会社を経営する後藤信介さんは、日系企業の事業縮小や撤退の相談が増えているといいます。
コンサルティング会社経営・後藤信介さん「彼ら(軍)がやっている施策の悪い部分、信用できない部分により、多くの企業は諦め始めている」
クーデターがもたらした混乱は、2年を経ても収束の見通しが立っていません。