ペルー日本大使公邸人質事件から25年 記念式典開かれる
南米ペルーの日本大使公邸人質事件の解決から25年を迎え、首都リマで22日、記念式典が開かれました。
この事件は1996年12月、ペルーの首都リマで天皇誕生日の祝賀会が開かれていた日本大使公邸を左翼ゲリラが襲撃し、各国の要人や日系企業の駐在員らを人質にとり立てこもったものです。
およそ4か月後の翌年4月22日、当時のフジモリ大統領の指示で軍が突入、71人の人質が救出されましたが、銃撃戦もおき、ペルー人の人質1人のほか、軍の隊員2人が死亡、犯行グループのメンバーは全員が死亡しました。
事件の解決から25年となった22日に開かれた式典では犠牲者への黙とうがささげられ、地元メディアによりますとカスティージョ大統領は軍の勇敢さをたたえた上、「救出作戦はペルー国民の記憶に 永遠に残り続ける」と述べ、テロには屈しない考えを強調しました。