中国、EUから輸入の豚肉調査開始 電気自動車に対する“追加関税”に対抗措置か
中国政府は、EU=ヨーロッパ連合から輸入している豚肉について、不当に価格が安く抑えられている疑いがあるとして調査を開始すると発表しました。EUが中国製の電気自動車に対して追加関税を課す方針を決めたことに対抗したとみられます。
中国商務省は17日、EUから輸入している豚肉と関連製品について、不当に価格が安く抑えられるダンピングの疑いがあるとの国内の畜産団体からの訴えを受け、調査を開始すると発表しました。
調査の結果次第では、関税が上乗せされる可能性があります。
ロイター通信によりますと、中国は去年、日本円にして、およそ9500億円の豚肉を輸入していて、その半分以上はEU産が占めています。
EUは、先週、中国から輸入される電気自動車に最大38.1パーセントの追加関税を課すと発表したばかりで、中国は、対抗措置の一環としてEU産の豚肉に関する調査に踏み切ったとみられます。