年金改革に反対 フランスで一斉ストライキ 全国で100万人超のデモ
フランスで、国の年金改革に反対する労働組合が一斉にストライキを起こし、全国で大規模なデモが行われました。
マクロン政権は10日、財政再建のため、年金の受給開始年齢を現在の62歳から64歳に引き上げることを柱とする改革案を発表しました。これを受け、国鉄職員や教職員の労働組合などが19日、一斉にストライキに踏み切り、交通機関の多くが運休したほか、学校が休校となるなど大きな影響が出ました。デモには、全国で112万人が参加したということです。
デモに参加した女性「もし年金改革が必要だと思うのなら、まず大企業と雇用主に課税すべきだ」
また、参加者の中には、「60歳以降の労働は健康に害がある」というメッセージを掲げる人の姿も─。
デモに参加した男性「労働から引退後、すぐに死んでしまう人もいる。引退後(楽しめる)人生があるべきだ」
世論調査では、68%が年金改革に反対していて、政権運営は正念場を迎えています。