中国・湖南省で女子児童10人にわいせつな行為をした罪に問われた小学校の元教師に対し、裁判所は懲役7年の判決を言い渡しました。

中国メディアによりますと、湖南省衡陽市の小学校で数学の教師として勤務していた被告の男（46）は、2020年から2023年にかけ、女子児童10人に対し下半身を触るなどの行為をしたとして児童わいせつ罪に問われています。

男性教師は、児童らが教室で宿題をしている時間や試験中にも児童にわいせつな行為を繰り返していたとみられていて、被害者の全員が当時14歳以下だったということです。一審で裁判所は「教師という立場を利用し、公共の場で複数の子どもに繰り返しわいせつした行為は悪質で、厳しく処罰すべきだ」などとして懲役7年の判決を言い渡し、さらに出所後5年間は教育関連の仕事に就くことを禁止するとしました。

被害を受けた児童は、今も精神的ショックやトラウマに苦しみ、心理ケアが必要な状態だということです。

中国の刑法では、強姦罪や被害者が多いなど、悪質性が高い場合は最高刑が死刑となるなど厳罰化が進んでいますが、性犯罪や人身売買が後をたたず、社会問題のひとつになっています。