イラン拘束女性死亡への抗議デモ「治安部隊が子ども23人殺害」
中東・イランで、「ヒジャブ」と呼ばれる髪を覆うスカーフの着用が不適切だとして拘束された女性が死亡したことへの抗議デモが相次ぐ中、国際人権団体は13日、デモに参加した子どもたち少なくとも23人が治安部隊に殺害されたと発表しました。
イランでは先月、「ヒジャブ」の着用が不適切だとして警察に拘束された女性が死亡し、抗議デモが相次いでいます。
国際人権団体のアムネスティ・インターナショナルは13日、デモに参加していた10代の子どもたちのうち、少なくとも23人が治安部隊に殺害されたと発表しました。また、ノルウェーに拠点を置く人権団体のイラン・ヒューマンライツは、これまでに抗議デモに参加した201人が死亡したとしています。
イランの最高指導者・ハメネイ師は12日、「デモは自然発生的なものではなく、敵によって計画された可能性がある」と述べて、事態の沈静化に努めています。ただ、デモは依然として続いていて、収束のメドは立っていません。