イスラエル軍とイスラム組織ハマスの戦闘が始まって以来、中東の海域では船舶の乗っ取りが相次いでいます。26日、イスラエル系企業が所有するタンカーが、イエメン沖で武装集団に一時、乗っ取られました。

ロイター通信によりますと26日、中東のイエメン沖のアデン湾を航行していたタンカー「セントラルパーク」が、武装勢力に一時、乗っ取られました。

タンカーはその後、アメリカ海軍によって解放されたということです。乗員22人にケガはありませんでした。

タンカーはイスラエル人がオーナーを務めるイギリス企業が所有していて、化学物質を運んでいました。今のところ犯行声明などは出ておらず、実行犯も特定されていません。

イエメンでは19日、紅海で、日本郵船が運航する貨物船が反イスラエルを掲げるシーア派の武装勢力・フーシ派に乗っ取られる事件が起きていて、周辺の海域では警戒が続くとともに、海運への影響も懸念されています。