安保理緊急会合“原発攻撃”各国からロシアに厳しい非難の声
ロシアが軍事侵攻したウクライナで4日原子力発電所が攻撃された事を受け、国連安保理の緊急会合が開かれました。各国から厳しい非難の声があがりました。
ロシア軍に占拠されたウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所では4日の攻撃で火災が起きました。こうした事態を受け、国連安保理は緊急会合をひらきました。
アメリカ国連大使・トーマスグリーンフィールド氏「欧州と世界にとって悲惨な脅威となる新たな危険が深刻化するのを目にした。プーチン大統領はこの狂気の沙汰をいますぐ止めなければならない」
また、アイルランドなどは「チェルノブイリや福島で何が起きたのかを見てきた」とロシア側を非難しました。
一方、ロシアの国連大使は「ロシアが攻撃したというのは偽情報で事実無根だ」と反論しています。
原発への攻撃もウクライナ側に責任があると主張するロシアは、国内でも情報統制を強めています。
4日、軍に関する虚偽の情報を意図的に広めた人を最長15年の禁錮刑などにする法律が発効しBBCなど欧米の大手メディアは相次いでロシア国内での取材活動の停止などを発表しています。
こうした中、3回目の停戦協議についてプーチン大統領はドイツのショルツ首相との電話会談で今週末に予定していることを明らかにしました。
ただ、「ロシアの要求をすべて満たすことが条件だ」としていて強硬姿勢を崩していません。