知ってますか――ウクライナに原発は何基あるの? 攻撃されたザポリージャ原子力発電所とは?
4日未明、ウクライナ南東部にあるザポリージャ原子力発電所がロシア軍から攻撃を受け、火災が発生しました。
ザポリージャ原子力発電所はヨーロッパ最大規模で、国内での発電供給量の約4分の1を占めています。ウクライナの原子力事情を取材しました。
■ウクライナに原発は何基あるの?原子力事情とは?
原子力産業協会によると、ウクライナには原発が4か所、15基あります。ザポリージャ原子力発電所はエネルゴダル市にあり、100万キロワット級の大きな原子炉6基が集中して建っているということです。
ウクライナにおいて、原子力発電所の「設計寿命」は30年とされていて、ザポリージャ原子力発電所の6基はいずれも、「VVER-1000/30」という型の原発です。
最も古い1号機は、1984年に運転を開始。2015年に運転を終える予定でしたが、運転期間を延長し、2025年まで運転する計画。
2号機は、1985年に運転を開始。2015年に運転を終える予定でしたが、運転期間を延長し、2025年まで運転する計画。
3号機は、1986年に運転を開始。2017年に運転終了の予定したが、運転期間を延長する方針。
4号機は、1987年に運転を開始。2018年に運転終了の予定したが、運転期間を延長する方針。
5号機は、1989年に運転を開始。2020年に運転終了の予定したが、運転期間を延長する計画。
6号機は、1995年に運転を開始。2026年に運転終了の予定ですが、延長を計画中。
ウクライナでは、発電量の約半分を4か所の原発が担っているということです。ウクライナの全ての原発を運転しているのは国営企業である「エネルゴアトム社」。1996年設立で、2017年時点で従業員数は約3万6000人となっています。