検問所からの支援物資搬入進まず…食料腐り始める ガザ地区ラファ
イスラエル軍による攻撃が続くパレスチナ自治区ガザ地区の南部ラファで、検問所からの支援物資の搬入が進まず、食料が腐り始めているとロイター通信が報じました。
ガザ地区とエジプトとの境界にある南部ラファ検問所は封鎖が続いていて、およそ3週間にわたり支援物資の搬入が中断されています。ロイター通信は24日、ガザ地区に届けるためにトラックに積まれていた支援物資の食料品が腐り始めていると報じました。
検問所の前には、食料品を積んだトラックが1500台以上並んでいて、炎天下で腐ってしまった大量の卵を処分する様子もみられました。
人道状況の悪化を受け、国際司法裁判所は24日、イスラエルにラファへの攻撃を直ちに停止するよう求める暫定措置命令を出しましたが、翌日もイスラエル軍は「ラファでの軍事作戦を実施した」と発表するなど、攻撃を続ける姿勢を崩していません。
こうした中、ロイター通信は当局者の話として、人質の解放に向けた交渉が来週にも再開される見通しだと伝えました。交渉は仲介するエジプトとカタールが主導し、アメリカも関与する形で「新たな提案」に基づき行われるとしています。